はやく俺のモノになればいいのに
「自分で止めてほしいっていう独占欲?」
「あーもう、ホント吐き気する。うちがアンタとどうにかなる日は永遠に来ないし、そこにいる親友のモモだってアンタには落とせないし、キモすぎるナルシシズムに鳥肌立ちっぱなしだし!」
「言うねぇ」
「とにかく来い!……ごめんモモここで待ってて」
「またね、モモちゃん」


桜井先輩が、実柑に連行された。


またね――……って


いやいやいや


3年校舎に一人残されてしまうのはキツイ。


そろそろ人もチラホラ集まってきたし。


待っていてと言われたけれど、ただちに1年校舎に戻りたくなってきたよ。


「……モモ?」
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