はやく俺のモノになればいいのに


そんなワガママが通るわけないのに。


「では――……わぁっ!?」


立ち上がろうとして、足がつる。


バランスを崩し

ダイブしたのは――ユキさんの胸。


「ごめんなさい……!」


痛かったですよね。

肋骨折れてないです!?


「大丈夫ですか、ユキさ――」
「俺は。まだ離れたくないんだけど」


……え?


「それでもモモは」


ドクン


ドクン


ドクン


「行っちゃうの」
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