はやく俺のモノになればいいのに

後輩として?


猫みたいで?


それとも――


「ひゃ……っ」


なに、これ。


あたたかくて柔らかいものが


首元に、あたってる。


……えっ……ええっ?



「ユキさんっ!」
「なーに。モモ」


なーに、じゃ、なくてですね。


「くすぐったい……ん。です、けど」


――――唇



「ごめんね?」


ごめんね、って言いながら


「だっ……め」


止まる気配、ない。
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