はやく俺のモノになればいいのに

「俺はモモを繋ぎ止める術は知っていても。あの子を納得させられる答えは用意できない」
「すみません。意味が、よくわから……」


振り返ろうとして、キスで口をふさがれた。


不意打ちすぎる。


だけど、わたしは待っていた。

ユキさんがこうしてくれるのを。


「やっぱり息止めてる」


クスッと笑うと頭を撫でられた。


「……ユキさんは」


どういうつもりで、わたしに――……


「明日学校ないし。ずっと一緒にいようよ」
< 193 / 553 >

この作品をシェア

pagetop