はやく俺のモノになればいいのに
この人と、離れたくない。
「ユキさん」
「ねえ、モモ」
気のせい、かな。
さっきからユキさんが、私に話を切り出させてくれない。
話そうとしたら、口をふさがれて。
「……っ」
「ちゃんと息しなきゃ」
もう、目の前のあなたのこと以外、なにも考えられなくなる。
ユキさん
ユキさん
「声だしていいよ。この家にはモモと俺しかいないんだ」
溺れてしまう。
「やっぱり泊まりなよ」
――……好き
「離したくない」
「カノジョに、なりたい……って。思っちゃ、ダメですか」