はやく俺のモノになればいいのに
予備校の帰り道


買い物の途中


ゲームセンターの前を通るたびに、クレーンゲームが気になった。


すごくどうでもいい猫のぬいぐるみ。


普段ならスルーするそれが妙に目についた。


これを君にあげたら喜ぶだろうな、と


そう思っているうちに


気づけば部屋がモモの色に染まっていった。

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