はやく俺のモノになればいいのに
「じゃあさ。モモ」


ユキさんに手首を掴まれ、立ち上がると、ベッドに誘導される。


「俺に処女くれない」


――――え?


「そこまで言うなら。できるよね」


――――"できる"


「……なに、を」


ユキさんが別人みたいに見える。


「シよ――って言ってる」


勢いよく押し倒されると鋭い目で見下ろされ、頭が真っ白になる。


「わかる?」


問いかけに小さく頭を横に振ると


「オトコの家に来たらこうなるって想像できなかった?」


実柑が、言ってた。


好きな人とは


"触れ合いたい"
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