はやく俺のモノになればいいのに
慌ててご飯に視線を戻そうとして、実柑がニヤニヤしながら私をガン見していることに気づいた。


実柑の言いたいことならわかる。


『そんなに目で追っちゃってー。超好きなんだね』


とか考えているんだよね?


「ラッキーだよ、モモは」


ラッキー?


「あの4人と話せる女子なんて限られてるんだから」
「……そうなの?」
「そうだよ。うちら1年は、まず近寄れない」


あの人たちがカッコイイのは認める。

でも、それはあくまで外見からのイメージで。


あの中のうちの一人は私を“中坊”なんて呼んできた、デリカシーの欠片もない人だったのを忘れてはいない。


私はみゆき先輩以外の、チャラチャラした雰囲気の3人は苦手だ。


「人気者なんだね」
「なんかね、とにかく女関係が派手らしいよ」
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