はやく俺のモノになればいいのに


制服をまくりあげられる。


「だっ……め」
「大きくなるといいね」
「へ?」
「俺にイジられて」
「……なるん、ですか」
「かもしれないよ」
「そんな。魔法使いみたいな、こと」
「好きな相手とこういうことしたら。女性ホルモンが出て綺麗になるっていうよ」
「ほんとに?」
「さあ。あんまり信じてないけど」
「ええ!」
「でも。俺に恋して。モモは綺麗になってくよね」


私が、綺麗に?


「なのに。汚しちゃっていいのかなって」
「……ユキさんに触れられて汚れると思えません」
「汚れるよ」


ならば、いっそ汚して欲しいと思う。


「ユキさんは。綺麗です」
「俺が?」
「キラキラしてます。……闇、も。感じますけど」
「極端だね」
「ねえ、ユキさん」
「ん?」
「私も。ユキさんの初めてが欲しいな」
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