はやく俺のモノになればいいのに
「自分で触ったりしないの」
「な……っ、まさか」
「女の子だってそういう気分になっていい。学校で詳しく教えてくれないことに興味あるのは、成長してるって証拠」
……成長してる、証拠?
「モモは。今は、まだ可愛らしい少女だけど。どんどん綺麗になっていて。素敵な女性になるんだね」
高校生になって、新しい制服を着て、どこか大人になれた気がしていた。
けれど周りは自分よりずっと大人びていて。
いつまでも子供のままで、知らないことも、多くて。
「ユキ……さ……っ」
「ん?」
「……おかしく、なっちゃいそう」
敏感なところに
ユキさんの指があたるたびに、声がおさえられなくなる。
「おかしくなって、いいよ」