はやく俺のモノになればいいのに

顔が、あげられない。


「恥ずかしがらないで。モモが悦んでくれて俺は嬉しいから」


ユキさんも……?


「足りなくなったらまた。何度でも。俺がモモを満たしてあげる」
「もらってばかりは……イヤです」
「そんなことない。モモから俺は。もらいすぎてる」


私はユキさんに、なにをあげられたのだろう。


「もっとあげたい」
「そうだな。それじゃあ、今夜は朝までとなりで眠ってもらおうか」


――――!


「黒ごまじゃなくて俺と眠ってくれる」
「それは……外泊は、お母さんの許可が……」


おりないかな。

……うう、おりないよね。


「無理しなくていいよ」


どうしよう。わたし。


好きが溢れて、止まらなくなってる。


「続きが……したい」


このまま家に帰ったら

ユキさんがもっと遠くにいっちゃうような

私を求めてくれないような


そんな気が、した。


「最後まで。したいです」
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