はやく俺のモノになればいいのに


改めて見ると、細身なカラダには、案外、筋肉がついていそうで。


男のひとは、女の子と全然違うんだってことがわかる。


「……ユキさん。スポーツしてました?」
「中学の頃にバスケしてた」
「えっ。だったら球技大会、得意分野なんですね!」
「あんまりやる気出ないけどね」
「私、応援してます。時間的に見に行けたら駆けつけます」
「あー……。それは。けっこう頑張っちゃうかも」
「ほんとですか?」
「優勝とか興味ないけど。モモにいいとこ見せたいよね」


ボタンをすべて外し終えると、ユキさんが、真っ白なシャツを脱いだ。


そして


中に着ていたのは、薄手の黒いシャツで。


「おしまい?」
「え……」
「まだ暑いって。言ってる」
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