はやく俺のモノになればいいのに
ゆっくりと、ベッドに寝かされる。
「ちょっと緊張してきた」
「えっ」
「カッコ悪いね。年上なのに」
「そ、そんなこと……大丈夫です! 私はユキさんの100倍ドキドキしてますから」
自分の声が、カラダが、震えていることに気づく。
「怖がらないで」
ぎゅうっと抱きしめられ、ユキさんの素肌が、ビックリするくらい心地よくて。
幸せを感じずにはいられない。
「なるべくゆっくりするから」
「はい」
「だけど。セーブできなくなったらごめんね?」
「……え」
「モモ、強引にされるの。けっこう好きそうだしなあ。問題ないか」
そんな
ドキッとするようなこと言ったあと
「嘘だよ。優しくする」
って耳元で囁く
イタズラなユキさんのトリコにならない方が、おかしいと思う。