はやく俺のモノになればいいのに
――――みじめ
「なにやってんだよ、桃葉。お前そんな女じゃないだろ」
「……っ」
「おい。泣くなよ」
「なんでそんな……ヒドいこと、言うの」
ユキさんと私は
フツウの好きとは違うかもしれないけど
"モモ。……大好き"
想い合っているから、ひとつになった。
「イチヤくんのキチク!」
「はあ?」
「サイテー!」
「待て。落ち着け。俺よりその先輩の方がよっぽど――」
「もう一生バレンタインチョコあげない!」
「……それは困るな」
「え?」
「毎年の楽しみが途切れるってのは。わりと寂しいことで。やっとまた桃葉からの本命チョコもらえると思ってたのに」
「本命じゃないよ。あれはお母さんが用意してた、」
「うるせえ。俺のこと好きだったろ」
「なにやってんだよ、桃葉。お前そんな女じゃないだろ」
「……っ」
「おい。泣くなよ」
「なんでそんな……ヒドいこと、言うの」
ユキさんと私は
フツウの好きとは違うかもしれないけど
"モモ。……大好き"
想い合っているから、ひとつになった。
「イチヤくんのキチク!」
「はあ?」
「サイテー!」
「待て。落ち着け。俺よりその先輩の方がよっぽど――」
「もう一生バレンタインチョコあげない!」
「……それは困るな」
「え?」
「毎年の楽しみが途切れるってのは。わりと寂しいことで。やっとまた桃葉からの本命チョコもらえると思ってたのに」
「本命じゃないよ。あれはお母さんが用意してた、」
「うるせえ。俺のこと好きだったろ」