はやく俺のモノになればいいのに
「ふーん。どのへんが」
「……イロイロと」
「色々と?」


気づいてしまった。

イチヤくんの目線が私の胸に向いている、ということに。


「小学生でも。もっとあるだろ」
「バカ……!」


小学生よりは、あるよ!

いや、大きな子に比べたら、全然負けてるけど!

アメリカの女の子は発育よさそうだよね!


「よく桃葉にそういう気になれたな」
「……私だって不思議だよ。あんなに素敵な人から。可愛がってもらえるのは」
「キモ」


今頃、どうしてるかな。


さっきの女の人と一緒に楽しくご飯食べたりしてる?


自分から帰ってきたのに


ユキさんが好きな人と2人きりでいると思うと胸が張り裂けそう、なんて。
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