はやく俺のモノになればいいのに


――――!?


「なっ、な……」
「そいつしか知らねーから。周り見えなくなってんだろ」


え~~~!?


キスされそうになり、イチヤくんの口元をおさえる。


が、ひょいとかわされた。


「なにすんだよ」
「こっちの台詞!」


下にお母さんいるのに。


いや、そういう問題じゃなくて。


「……イチヤくんは。私とは。できないでしょ」
「さあな」
「へ?」
「たまってるから。桃葉でも抜けるかも」


たまってる?


ぬけ……


「お前。そいつの前ではメス顔になってるわけ」
「は?」
「自分から腰振ってんの」
「さ、さいあく!」


ジタバタ動いたら、


「暴れんな。下に響くだろうが」


腕をつかんで、起き上がらされる。
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