はやく俺のモノになればいいのに


狡猾で美人な継母

4つ上のまどか


彼女たちを"母"や"姉"と思ったことも、呼んだこともない。


「リトさ。スポーツ始めなよ」


まどかは、壁のない女だった。


「バスケとかバレーなんてどう? 背高いから有利でしょ」


おまけに突拍子もないことを言ってきた。


「どうせ中学にあがったら、なにか部活入らなきゃならないしさ」


ほぼ真逆。


好奇心旺盛でフットワークの軽いまどかに対し、俺はなにに心を惹かれることもなく与えられた課題を淡々とこなす日々を過ごしていた。


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