はやく俺のモノになればいいのに


出ていこうとしたんだ。


最中に居合わせるなんて勘弁して欲しくて。


たけど


「……やだ」


――――憤りを感じた


「やめ、て。お願い」


聞こえてきたのは明らかな拒絶。

それが口先だけの抵抗ではないと気づいた。


躊躇なく

ノックもせずまどかの部屋の扉をあけた俺が目にしたのは――……


半裸になったまどかに馬乗りになった男が、まどかにカメラを向けている光景だった。


すぐにわかった。

無理矢理されているのだと。


「チッ。弟まだ帰って来ねーんじゃなかったのかよ」


幸い俺は体格に恵まれていた。


「まどかから離れろ」
「うるせぇな。別れたくないって言ってんのはお前の姉の方だ」


相手は年上の男だったが、キレた俺を止められはしなかった。
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