はやく俺のモノになればいいのに
まどかの名字が御幸でなくなった。
白いドレスを着てよく知らない男のとなりで幸せそうに笑っていた。
「おかえりー、リト」
「……来てるし」
「連絡したでしょ?」
「見てない」
「なんのために携帯持ってるの」
左手でキラリと光るシルバーが憎くて
いっそ薬指ごと切り落としてやりたくなる。
「一人じゃ栄養あるもの食べられてないでしょ」
「どうだっていいよ」
「よくない。育ち盛りなんだから」
キッチンに立つその背中を何度抱きしめたいと思ったことか。
白いドレスを着てよく知らない男のとなりで幸せそうに笑っていた。
「おかえりー、リト」
「……来てるし」
「連絡したでしょ?」
「見てない」
「なんのために携帯持ってるの」
左手でキラリと光るシルバーが憎くて
いっそ薬指ごと切り落としてやりたくなる。
「一人じゃ栄養あるもの食べられてないでしょ」
「どうだっていいよ」
「よくない。育ち盛りなんだから」
キッチンに立つその背中を何度抱きしめたいと思ったことか。