はやく俺のモノになればいいのに
数日後
「おいテメェ勝負しやがれ」
昼休み、食堂に
イケメン四天王と実柑、イチヤくん、それから私の7人が集まるようになった。
基本的にここで買ったものを食べる場所だが、実柑と私がお弁当を持ち込んで食べていることに難癖つける人は、誰もいない。
先輩たち4人、そしてイチヤくんに目をつけられたくはないからだ。
「逃げる気か?」
ユキさんとイチヤくんの例の勝負は
まだおこなわれていなかった。
「逃げないさ。ただ。バスケだと俺にハンデありすぎるから別の決闘を申し込んだ方が君のためなんじゃないかと思ってね」
「んだとロリコン野郎。ボコボコにしてやんよ……!」
イチヤくん、それ、バスケじゃなくなってる!
「弱い犬ほど。なんとやら」
ユキさん、あんまりイチヤくんのこと刺激しないで~!
「ねえ、イチヤ。なんの勝負なのそれ」
と比嘉先輩。
「オトコとオトコの勝負っす」
「ふーん。モモハ賭けるの?」