はやく俺のモノになればいいのに
「ユキ、だよな……?」
「いや別人かも」
「ぶつかって誰かと入れ替わったかな」
先輩方は私以上にユキさんの甘々モードについていけないようです。
「一緒に暮らすだァ? 許すかよ」
「イチヤはお父さんだね」
「オトン」
「よ、パパ」
見事にイジられている。
そしてイチヤくんは、ユキさん以外の先輩にはあんまり言い返したりしないみたい。
「俺のこと信用できるまでこれから毎日イチヤが俺の行動を監視してくれていいよ」
「マジでそうしてやりてえくらいだ」
「一緒に住む?」
イチヤくんが? ユキさんと!?
「ズルい、イチヤくん……!」
「住むかボケ」