はやく俺のモノになればいいのに


それは、あまりにも身勝手で

綺麗じゃなくて

甘い夢も、なくて


「2人だけの問題じゃ、なくなってしまうんですよ……?」


汚れて

歪んで

ぐちゃぐちゃで


だけど


「その通りだね」


それが、この人なんだと


御幸理人という人間なのだと悟ったとき


「ただモモが欲しくて。それだけしか頭になくて。他のこと。考えられなかった」


ユキさんの身勝手さでさえ


私は、受け入れたいと感じてしまっていたんだ。
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