はやく俺のモノになればいいのに


ユキさんの手にのせた

私の左手の、薬指に――……



「これ……って」
「順番おかしくなったし。俺はとても良識のある男とは言えないけど」


薄いピンク色の宝石がついたリングがはめられる。


「君たちのこと。誰よりも愛してる」
「……っ」
「いつまでも俺のかわいいモモでいて」


こんなにかわいい指輪もらえると思ってなかった。


不意打ちすぎるよ。


「素敵なママになってね、桃葉」
「……はい」


「お手、は。ないだろ。さすがに」
「いやー。御幸先輩なら。なんでもありじゃん?」
「クッソ。イヤなモン見ちまったな」
「やっぱり憧れるなあ」
「は?」
「永遠の愛」


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