はやく俺のモノになればいいのに
ユキさんの言葉に、全身が、熱くなる。


「実は。クッションもゲットして」
「え?」
「学校に持ってきてもいいけど、大きいし。モモに渡る前に消えかねないし。取りに来てもらおうかなって」


もしや、それは


「特大カフェ猫クッションシリーズ!?」
「んー。よくわかんないけど。それかも」


まちがいない。

自分のクレーンゲーム技術では到底ゲットできない代物だ。


お小遣いがいくらあっても足りないだろう。


「ちなみに。どの子ですか」
「黒ごま」


欲しすぎる……!!


それにユキさんの家に伺うなんて、夢みたいな話だ。


え、夢?

これ夢ですか?


雨宿りしながら立って寝てるパターン!?


「モモのこと、このまま連れて帰っていい?」
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