はやく俺のモノになればいいのに
「あのさ、モモ。御幸先輩は――"おじいちゃんとおばあちゃんになっても一緒にいたい"なんてキャラじゃないかもしれないよ」
みんなの前と2人きりのときでは、まるで別人みたい。
「こんなこと聞いたらショックだと思うけど。あの人、明らかに女の子慣れしてる」
「私も……そう思う」
ユキさんは、躊躇うことなく私に近づいてくる。
「でしょ?」
「あんなに素敵なんだもん。これまでに彼女いても不思議じゃないね」
そう言いながら、少し胸が痛んだ。
ユキさんが他の子の頭を撫でたり手を握ったり、抱き締めたりしたかもって思うと――泣きそうになる。
「本気で惚れたんだ?」
実柑の言葉に、頭を縦に振る。
認めざるを得ない。
私の中はユキさんでいっぱいになってる。
「なら。引き返せって言っても、無駄みたいだね」
みんなの前と2人きりのときでは、まるで別人みたい。
「こんなこと聞いたらショックだと思うけど。あの人、明らかに女の子慣れしてる」
「私も……そう思う」
ユキさんは、躊躇うことなく私に近づいてくる。
「でしょ?」
「あんなに素敵なんだもん。これまでに彼女いても不思議じゃないね」
そう言いながら、少し胸が痛んだ。
ユキさんが他の子の頭を撫でたり手を握ったり、抱き締めたりしたかもって思うと――泣きそうになる。
「本気で惚れたんだ?」
実柑の言葉に、頭を縦に振る。
認めざるを得ない。
私の中はユキさんでいっぱいになってる。
「なら。引き返せって言っても、無駄みたいだね」