スイセン
麦野さん、彼女居たよね。
人様の彼氏を家に連れ込むの…??
かなり酔っているようで、あの後も何度か話しかけたが曖昧な返ししか来ず埒が明かない。
私も眠たいんだよ〜。もう何かをする気力も湧かないや…。
少し考え込んだけれど、仕方なく目の前の自宅に向かう。
「うぅ、重い……」
エレベーターがあって良かった。
成人男性を女1人で運ぶなんて無理がある。
なんとかソファの上に座らせると、
「…ありがとう」
と彼は一瞬目を開いてそう呟き、力なくスーッと横たわってしまった。
目を閉じて深い呼吸を始めたので、寝室から掛布団を持ってきてそっと掛ける。
その寝顔を見つめながら、
(うーーん。やっぱり人の彼氏を家に連れ込むなんて良くないよね)
そう思い彼女に迎えを、と彼のスマホを探したが彼女らしき人からの連絡はロック画面に表示されていない。
パスワードも分からないし、顔認証を使ってまで勝手に開くのも気が引けた。
というかちょっと待って。
彼女に連絡したとして、こんな酔っ払った私たちを見たらどう思うか…。
変な誤解を生むのも怖い。
人様の彼氏を家に連れ込むの…??
かなり酔っているようで、あの後も何度か話しかけたが曖昧な返ししか来ず埒が明かない。
私も眠たいんだよ〜。もう何かをする気力も湧かないや…。
少し考え込んだけれど、仕方なく目の前の自宅に向かう。
「うぅ、重い……」
エレベーターがあって良かった。
成人男性を女1人で運ぶなんて無理がある。
なんとかソファの上に座らせると、
「…ありがとう」
と彼は一瞬目を開いてそう呟き、力なくスーッと横たわってしまった。
目を閉じて深い呼吸を始めたので、寝室から掛布団を持ってきてそっと掛ける。
その寝顔を見つめながら、
(うーーん。やっぱり人の彼氏を家に連れ込むなんて良くないよね)
そう思い彼女に迎えを、と彼のスマホを探したが彼女らしき人からの連絡はロック画面に表示されていない。
パスワードも分からないし、顔認証を使ってまで勝手に開くのも気が引けた。
というかちょっと待って。
彼女に連絡したとして、こんな酔っ払った私たちを見たらどう思うか…。
変な誤解を生むのも怖い。