鳴り響け、復活のソナタ


カップ焼きそばを頬張りながら、
私達を並ばせたイッセイ。

一気にこの場に緊張感が流れる。


「じゃあそっちの端のお嬢さんから自己紹介をよろしく。」


私はイッセイから見て一番右端に立ったけど・・逆サイドの左端から自己紹介が始まった。



「はい!埼玉から来ました田中・・。」


「おっと!!」


「え・・・・。」


「ウハハ、馬鹿言っちゃいけねぇぜぃ?

・・・いいかお前ら。

お前らの名前なんざ興味ねぇ。
覚えるのもめんどくせぇ。」


「「「「「「「!?」」」」」」」


「お前らの呼び方は後で俺が決める。

ウハハ、安心しろ。事前にゴリへ渡した書類でお前らの個人情報は押さえてある。

俺が知りてぇのは特技と長所だ。
要点だけ纏めろ。」


「「「「「「「・・・。」」」」」」」


私は・・以前、面と向かって、

“お前、死んだ魚の目してるな”
と言われていたので、

別に違和感は無かったけど・・

他の6人は、いつもスマホの中ではバカっぽい事ばっかりしているイッセイと、

今目の前に立っているイッセイ、
そのギャップに驚いた様子だった。


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