鳴り響け、復活のソナタ


「・・・・特技は・・
特に・・ありません・・。

長所は・・特にありません・・。」



「ウハハ。じゃあお嬢さん達。

今からお前らの名前と、
立ち位置を決めるぜぃ。」


特にリアクションも無かったイッセイがその手に持っていたカップ焼きそばを床に置いて、

私達の前をうろうろし始めて・・

私の真隣・・
カラオケ好きの子の前で止まった。


「ウハハ、お前は“イチ”だ。」


「え・・・・。」


「お前がこのグループのエース。
立ち位置は常にセンターだ。」


「あ、ありがとうございます・・。」






「ウハハ、じゃあ次、お前が“ニ”だ。
お前の立ち位置は“イチ”の左隣。」


「はい、頑張ります。」


ダンスが得意と言っていた子が次に呼ばれた後・・


「お前が“サン”だ。」


「は、はい!!!」


「ウハハ、お前の立ち位置は一番右端だ。

だがこのグループのリーダーになれ。

ゴリばっかりに頼らず、
お前が率先して纏めろ。」


「分かりました!!!」


一番最初に自己紹介した、
声の大きい子がリーダーに任命される。


< 109 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop