鳴り響け、復活のソナタ


「ウハハ、次は・・・
お前が“ヨン”だ。」


「はぁ~い!ミカ頑張りまぁす!」


「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・イッセイさんどうしたんですかぁ?」





「ゴリよ。」


「あぁ。」


「こいつは、

{イッセイに“天然キャラで売っていけ”と命じられたので仕方なく天然キャラを演じているけど、実はクソ真面目な女}

ってキャラにしろ。

ウハハ、視聴者にそうやって伝えて、
茶番を楽しんでもらえ。」


「分かった。」





「・・・・・!」


「ウハハ。俺にアピールしようと不思議ちゃんぶるなよ?

名前は言わなくてもいいって言ったのに、さりげなくてめぇの名前をぶち込みやがって。

レモンが好きだと?
いかにもエセ天然が言いそうな事だなぁ?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「だが、その目立ちたい根性は認めてやる。

お前の立ち位置は“イチ”の右隣だ。だからカメラの前では常にさっきのキャラを続けろ。

ウハハ、お前が発言する度、

{※この子はイッセイに命じられて、
無理矢理このキャラを作っています}

って画面の右上に出しといてやるぜぃ?」


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