鳴り響け、復活のソナタ


“ヨン”の子は既に泣きそうな顔を浮かべながら、小さく“分かりました”と答えた。


もうこの場は完全にイッセイが掌握している。

私達は蛇に睨まれた蛙状態になっていた。




その後、暗算が得意な子が“ゴ”になった後・・・


「ウハハ。お前は“ロク”だ。」


「ありがとうございます~!
もう私、ずっとイッセイのファンで!」


「ウハハ!結構なことじゃねぇか。
お前は【枠外】だ。」


「・・・・・??」




「ウハハ、ゴリよ、
こいつは雑用として使え。

機材の準備・片付けから何でも。
“イチ”~“ゴ”までの世話役に使え。」


「分かった。」


「ウハハ、“イチ”~“ゴ”の諸君。
こいつはパシリとして使っていいぞ。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」



何を言ってるのかあまり理解出来ていない表情の“ロク”さんと共に、

まだ名前を呼ばれていない私は、
嫌な予感しかしていなかった。


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