鳴り響け、復活のソナタ


ロクさんの告白に、私も含めてみんな“戸惑い”という気持ちを抑えられなかった。


私は警察沙汰まで起こしちゃったけど、

後からみんなに話を聞くと、

ゴリさんは一貫して、
あの質問をしてスカウトした・・。

ということは、fi☆veとして私達が選ばれたのは、共通してみんな・・そうだったから。



「あ・・で、でもさ。

ごめん凄く失礼な言い方だけど、
ロクちゃんは補欠だから・・

きっと問題にはならないよ!」


「そ、そうだね。いやもしイっチゃんがそうだったら、大事かもだけど・・

うん、多分大丈夫だよ。」


リーダーとニさんが、
みんなの戸惑いの受け口になってくれた。




「ロクさん。
その話はホントに“ここだけの話”にしよ?

ゴリさんにも言わない方がいいと思う。」


イチさんが掛ける言葉はやっぱり優しかった。




「みんなごめんなさい・・。

自分勝手だって分かってるけど・・

でも・・私も・・まだみんなと一緒に頑張りたいです・・。」


「勿論です。ロクさん、
私と一緒にがんばりましょう。」


「え・・・い、いや・・
さすがに天然キャラは・・。」


「ちょ・・なんでですか!?」


ヨンさんの絶妙なアシストというか・・フォローのおかげで、

やっぱり今日も最後は笑い合って終える事が出来た。



今までのテーマトークの中で、

一番色濃く、
一番みんなの絆が深まった気がする夜。


みんな、心の奥底を吐露できたんだから、

明日からも引き続き、
思いっきりこの環境に打ち込めばいい。



翌朝リーダーに叩き起こされて、結局レッスンに遅刻して二さんに怒られるほど、

東京に来てから、
一番心地よく眠れた夜だった。




























< 136 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop