鳴り響け、復活のソナタ
ロクさんの告白に、私も含めてみんな“戸惑い”という気持ちを抑えられなかった。
私は警察沙汰まで起こしちゃったけど、
後からみんなに話を聞くと、
ゴリさんは一貫して、
あの質問をしてスカウトした・・。
ということは、fi☆veとして私達が選ばれたのは、共通してみんな・・そうだったから。
「あ・・で、でもさ。
ごめん凄く失礼な言い方だけど、
ロクちゃんは補欠だから・・
きっと問題にはならないよ!」
「そ、そうだね。いやもしイっチゃんがそうだったら、大事かもだけど・・
うん、多分大丈夫だよ。」
リーダーとニさんが、
みんなの戸惑いの受け口になってくれた。
「ロクさん。
その話はホントに“ここだけの話”にしよ?
ゴリさんにも言わない方がいいと思う。」
イチさんが掛ける言葉はやっぱり優しかった。
「みんなごめんなさい・・。
自分勝手だって分かってるけど・・
でも・・私も・・まだみんなと一緒に頑張りたいです・・。」
「勿論です。ロクさん、
私と一緒にがんばりましょう。」
「え・・・い、いや・・
さすがに天然キャラは・・。」
「ちょ・・なんでですか!?」
ヨンさんの絶妙なアシストというか・・フォローのおかげで、
やっぱり今日も最後は笑い合って終える事が出来た。
今までのテーマトークの中で、
一番色濃く、
一番みんなの絆が深まった気がする夜。
みんな、心の奥底を吐露できたんだから、
明日からも引き続き、
思いっきりこの環境に打ち込めばいい。
翌朝リーダーに叩き起こされて、結局レッスンに遅刻して二さんに怒られるほど、
東京に来てから、
一番心地よく眠れた夜だった。