鳴り響け、復活のソナタ


―――――― 


「あ~ようやく見つかった・・。」


『お、なになに?
犯人捕まった!?』


fi☆veのライブ会場でもある“セイズREX”の前で、ようやく茶髪君を視る事が出来た。

ここでも豊川さんが半歩下がったので、
先ほど同様・・・


「ごめんね。ちょっと捜査が行き詰まってて・・。」


『それなら刑事さん、俺も色々思い出した事があるから教えるよ。』


「ホントですか?何を・・?」


『多分、指輪してた。

後ろから口元を抑えられた時、
一部分だけ固い感触があったから。

あれは指輪だと思う。』


「なるほど・・・他には?」


『今思うと、背はけっこう高かった気がする。

厚底の靴を履かれてたら分からないけど、でも少なくとも俺があの女に気付いた時、

目線はほとんど俺と同じだったから。』


「君は・・170㎝ぐらいかな?」


『171!この1㎝が重要なんだからな。』

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