鳴り響け、復活のソナタ
「高身長で指輪をはめている若い女性か・・。」
『そんなところかな。』
「分かりました。
豊川さん、他に何かありますか?」
「事件とは関係ない話ですがよろしいですか?」
『うん、いいよ。』
「君は、fi☆veの中では誰推しでしたか?」
『そりゃもちろんキョウコだよ!』
「という事は、坊主君と仲良くなったキッカケはキョウコさんですか?」
『そういうこと。
俺達はTwitter上で知り合って、キョウコに全てを捧げる“同志”として活動してきたんだ。
キョウコは俺達の力でレギュラーに上げてみせるって、
キョウコ活躍回の動画を何回も再生して再生回数上げたり、
イッセイのTwitterに何度もメッセージ送ったり、
キョウコの為に出来る事はなんでもやった。
今年こそ・・今年のライブこそって、
頑張ってきたのに・・・。』
軽くさっきのデジャブだけど、
その後も、茶髪君の“キョウコ愛”は止まらず、
豊川さんも切り上げる雰囲気が無かったので、
ここでも茶髪君には悪かったけど、
そろそろこの辺でと話を遮る。
『なんだよ折角ここから良いところだったのに。』
まだまだ話し足りなさそうな茶髪君に頭を下げたところで署へと戻ることにした。