鳴り響け、復活のソナタ
「なんか、こっちで会うと気楽でいいよね!」
「向こうほど人目を気にしなくてもいいけど・・
でもやっぱりこっちのみんなも私の事知ってくれてるんだね・・。」
「そりゃそうでしょ!fi☆veが何回Twitterのトレンドで1位取ったと思ってるのよっ。」
「でも・・補欠だよ?」
「でもこの前の人気投票で、
また2位だったし!」
晴れ着姿の2ショットを撮り終えた後、
もう誰が誰だか分からないぐらいの同級生が取り囲んでスマホを向けてくれたけど・・
「ごめんなさい、
ちょっと行く所があって・・。」
丁重に謝って、クルミちゃんと一緒に会場をあとにする。
「ホントに今日帰っちゃうの?」
「うん、ホントは今日もヒカキンさん主催のイベントに招待されてたんだけど、
ゴリさんが私だけスケジュール空けてくれたんだ。」
「店長も皆もすっごく楽しみにしてるよ!
今日だけはランチ営業、
臨時休業にしたって!」
久し振りに帰ってきた地元。
行きたかった2つの場所。
まずはその1つ目・・外で待ってくれていたクルミちゃんのお父さんの車に乗って、
元 バイト先へ・・。
もしかしたら、何か1つでも掛け違えていたら今の私の居場所となっていた、
元 時給800円の場所へと向かう。