鳴り響け、復活のソナタ
キョウコが行方不明だと・・?
考えられるのは・・
やはり成田空港の一件か・・!?
すぐに荷物を持って、かかとを踏んだまま慌てて玄関の扉を勢いよく開・・
“ガチャリ・・”
「・・っ・・え?」
「ウハハ、よぉ。」
「なんでここに・・
って言ってる場合じゃ無い。
大変だイッセイ。
キョウコが姿をくらました!」
「ほれ。」
「・・・・?」
俺の部屋まで尋ねてくるなんて何年ぶりだ?とその珍しさに驚きながらも・・
イッセイが指に引っ掛けたキーホルダーを差し出してきた・・・って・・
「レッスン場の鍵じゃないか?
なんでお前が持ってる・・?」
「ウハハ、魚は生き返ったぜぃ?」
「・・・・??」
「ウハハ!
“本物の天才”っていうのはよぉ、
8年間のブランクを、
8時間で取り戻しちまうんだぜぃ?」
「・・・・・キョウコ?」
「ゴリよ、せっかく久し振りにお前の部屋まで来たんだ。
ついでにソファ借りるぜぃ?
出掛けるんなら部屋の鍵貸せ。」
「キョウコはレッスン場にいるのか?」
「ウハハ、うるさくて一睡も出来たもんじゃねぇ。俺は仮眠してから行く。また後でな。」