鳴り響け、復活のソナタ
「分かりました。
不倫していた事は認めます。
ですけど星野さん。
証拠はあるんですか?
私が主人を殺害したという証拠は?」
「・・・・・・奥様・・。
“血痕”というのはよく飛びます。」
「・・・・?」
「綺麗さっぱり隠滅したつもりかもしれませんが、灯台下暗しでしたね・・。
あなたが今、履いているスリッパ。
裏側をよく確認してください。」
「・・・・・・・・・!?」
「検査をすれば、それがご主人の血痕だとすぐ分・・。」
「こんなの証拠でもなんでもないわ!!
仮にこれが主人が殺された時の血だったとしても、
殺害場所がこの家だと断定されただけで、私が殺したとは限らないじゃない!!?」
「・・・・・・・。」
「な、なによ?」
「ご主人の優しさに・・
まだ気付いてなかったんですね。」
「・・・・?」