鳴り響け、復活のソナタ
第11章
第11章
霊視刑事 星野ヨシヒト
********************************************
「ヒュー!オレって天才?」
「やはり・・君はただの親の七光りではなく、本物の天才です。」
ここ数日、作業場に籠もって・・
徹夜明けとは思えないほどの軽快なステップを踏む鑑識班 長くん・・は置いておいて、
長くんが突き止めた“解剖資料”に、
豊川さんと二人で釘付けになっていた。
「間違いないっす。被害者を死に至らしめたのは“ソマン”です。」
「やっぱり“毒ガス”だった・・。」
「毒としての効力はサリンより強いと言われている代物ですね。」
「テツさん、ヨシト君。
素人にこんな化学兵器が作れるとは思えないっす。
だから犯人は、薬品関係にかなり高度な知識を持っている人物のはずっす!」
「「・・・・・・。」」
「そんでもって・・男2人を殺す為だけにこんな代物を生み出すはず無いっす。
ソマンもサリンと一緒で、
揮発させてガス化させれば、
最悪の殺戮兵器になります。
これはホントにやばいっすよ!?」
「駅・学校・病院・・人が多く集まる場所にこれが撒き散らされれば・・。」
「想像するのも恐ろしいですね。」
「じゃあそういう事で!
オレの出番はここまで!!」