鳴り響け、復活のソナタ
参謀 ゴリ
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「「「「「「・・・。」」」」」」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
“釘付け”
今の俺達を表現するのに、
これ以上の言葉は無い。
どうやらイチ~ロクの6人も、俺も、
視線の先で“音楽”を体現する・・
“帰ってきた天才”に心を奪われたようだ。
《♪~~~~~~~♪♪・・・》
「「「「「「す・・
すごーい!!!!」」」」」」
奏で終わって数秒の静寂の後、
6人がそこへ駆け寄る。
この第2スタジオにここまでの笑顔が弾けたのは初めてだ。
何よりも・・・取り囲んで次から次へと声を掛ける6人よりも・・
その中心にいるキョウコが、
誰よりも眩しい笑顔を纏っている。
「一体、あの子をどうやって後押ししたんだイッセ・・・。」
「zzz…zzz…。」
「・・・・おいイッセイ。」
「・・・・・・ん?朝かぃ?」
まだまだ寝足りなかったのか、
俺達と違って全く無関心なのか、
キャッキャと楽しそうに盛り上がる7人とは対照的に、
地べたに仰向けになって、
寝ていた鬼才を起こす。