鳴り響け、復活のソナタ
「「・・・・・・・・・・・。」」
『え・・儂・・変な事言った?』
「おいジジイ。今何て言った?」
「!?・・ちょ・・豊川さん・・。」
お爺さんの衝撃的な発言よりも、
豊川さんがごくごく希に、突如として放つ威圧感にたじろいでしまう・・。
「この2人以外に、
もう1人誰かいたのか?」
『え・・そうじゃけど。
此奴らはいつも3人組で、
夜になるとここを訪れてた。』
「それを早く言え!!」
『ヒッ!』
「・・・ゴホッゴホッ!
あ、失礼しました。」
「お爺さん、ごめんなさい。
今の話をもう少し詳しく教えてください。
6月30日の夜も、3人で来ましたか?」
『お、おお。でも前にも後にも、その3人以外は誰も近づいてないぞ?ホントじゃ。』
「あなたの話から察するに、その3人・・というより、茶髪・坊主じゃないもう1人は、
彼らと昨日今日会ったばかりの他人ではなく、仲の良い友人関係と思っていいですか?」
『お、おお。いつも楽しそうに・・
あ、でも待てよ・・。』
「・・・?」
『今思い返すと・・その日だけは3人とも雰囲気が違ってたな・・。
何というか・・3人とも無言で何か思い詰めてた気がする。』