鳴り響け、復活のソナタ
「卒業理由は“学業に専念する為”でしたか?」
「もし・・“愛情”を注いで・・
心血注いで応援してきた子が、
突出した理由もなく突然辞めてしまったら・・。」
「裏切られたと思うかもしれませんね。
“愛情”が大逆転して、“憎悪”に変わっても不思議ではありません。」
「・・・ってあれ・・!!!?
今日って何日でしたっけ!?」
『なんじゃ、さっき自分で儂に教えてくれたじゃろ。7月7日の七夕だって。』
「これは非常にマズい事態ですね。」
「犯人の本当の目的がキョウコだったとしたら、今日のfi☆veのライブで・・!!」
『今日のライブで、キョウコを殺す。』
「「!?」」
後ろから、聞き覚えのある声がする。
振り返ると・・茶髪君と坊主君が並んで立っていた。
『フフッ・・・キョウコだけじゃない。
他の6人のメンバーも、
イッセイもゴリ君も、
会場に来てる馬鹿な観客達も全員殺す。』
『同志は必ず果たしてくれます。
その為に、あの毒ガスの威力は僕達が身を持って証明しましたから。』
「君た・・・・。」
「星野君。一刻を争います。彼らと言い争っている場合ではありません。
君はすぐに関本主任にこの話を。
皆でセイズREXへ急行してください。」
「はい・・!!」
この場は豊川さんに任せて、関本主任に電話を掛けながら一目散に走り出す。
「お爺さん、もう1人の人物の特徴を細かく教えて頂けますか?
彼らはライブ会場に毒ガスを撒こうとしているテロリストです。私に協力を。」
『わ、分かった。』
「さぁお前ら・・もう1人の同志君の名前を教えてもらおうか?」
『『イヤだと言ったら?』』
「ガキがあんまり大人を舐めるなよ?」
頼みましたよ豊川さん・・!
背中からビリビリと伝わる圧倒的な威圧感を感じながら、
関本主任への説明を続けて走る。