鳴り響け、復活のソナタ


―――――― 


「イッセイ?
あぁ~俺、同じ中学だったよ。

何て言うのかな・・あいつ何考えてんのか全然分かんねぇんだよなぁ。」





「ほら、高校と違って中学って留年が無いだろ?

だからあいつが学校にいる事のほうが珍しかったよ。

中間テストと期末テストの時だけ居たと思うよ。」





「なんかさ、いっつも笑ってるんだよニヤニヤと。

でも何だろうな・・
“危ない奴”では無かったよ。

でもホントに変人だよあいつは。」



それとなく同級生にイッセイの事を聞くと、大体みんな言う事は同じだった。




「普通さ、そういうテスト期間の時にしかフラッと現れない奴って、

実はめちゃくちゃ頭良いパターンって思うじゃん?

でもイッセイはまぁ~全然ダメダメ。

漢字も数学も化学も美術も音楽も、
俺余裕であいつに勝ってたし。

あ、まぁ公民と英語だけは負けてたけど。」

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