鳴り響け、復活のソナタ



参謀 ゴリ
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日韓W杯の余韻を残しつつ、
明けた新しい年。


「ウハハハ。何をそんなすっとんきょうな顔してる?」


「随分と・・行儀良くなったなイッセイ。」


宣言通り、大学の卒業式に現れた男の姿を見て、俺は目を丸くした。


長かった襟足も、秒速で視力が悪くなっていきそうなダランとした前髪も見る影もない。


“好青年”という言葉を具現化したような男が目の前に立っていた。


「ウハハ。お前もよく知ってるだろ?

まだまだ“見た目”で判断する困った連中がこの世の中を支配してる。

そういう奴らの中に溶け込めるんだったら髪なんざぁどうでもいい。」



中身は・・何も変わっていない。
そんなイッセイを見てどこか安堵した。


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