鳴り響け、復活のソナタ
「お前の頼み通り、
どこからも内定を貰わなかったぞ。
周りの友達が就職活動する中、
かなり白い目で見られたが・・。」
「ウハハ!白く見たい奴らには見させておけばいい。
俺とお前は今日から正式に手を組む。
“参謀”として歓迎するぜぃゴリ。」
「それで?これから何をするんだ?
お前と俺で、この世の中をどうやって変えていくんだ?」
「勘違いしちゃいけねぇぞゴリ。
別に俺達が何かを変えることはしねぇ。」
「・・・・?」
「ウハハ。高校卒業から今日まで、
この4年で何が生まれた?
この4年で、世の中はどうなった?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・。」
「・・・携帯電話か?」
「ウハハ。」
「確かにドコモ,Jフォン,au・・
今ではほとんどの人が携帯電話を持ち始めるようになった。」
「それでこそ俺の参謀だ。
いいかゴリ。
俺達が何もしなくても時代は必ず変わる。
“革命” “革新”なんざ疲れる事、
神に選ばれた天才達が血の滲む努力と共に勝手にやればいい。」
「・・・・・・。」
「ウハハ。
そうやって作られた新しい世界で、
俺達は天下を取ればいい。
俺達がやる事は“ステージを作る事”じゃねぇ。
“作られたステージでどう立ち振る舞うか”だ。」
「なるほど・・・。」