鳴り響け、復活のソナタ


「私どうせ暇だし、いつでもいいよ。
平日でも学校休めるから。」


「助かる~!
今度はちゃんと原宿満喫しよっ!」


「うん、楽しみだねっ。」


「じゃあ早速、次の水曜・・
・・・・・・・・・・・・・。」


「・・??」


ながらスマホで歩いていたクルミちゃんが一瞬止まった・・?


「クルミちゃんどうしたの?」


「アハッ!
【イッセイ】から通知きたよ!」


「うそ!?もうそんな時間になってたんだ・・。」


そう言われて私もすかさずスマホを取り出す。

お昼前から始まったカラオケ大会も、
いつの間にか20時になっていた。


今日も定刻にきた通知。


空っぽの私が唯一・・・ううん。

別に私じゃなくても、みんなが。

なんの気兼ねも感情もなく、
嫌な事も憂鬱な事も全部忘れて、

“気楽”になれる時間。



高校生の私達が・・ううん。

別に高校生じゃなくても、老若男女が。

なんの気兼ねも感情もなく、
気付いたらニヤついちゃってる、

“不思議”な時間。



クルミちゃんと二人で、
ながらスマホをして帰った。



















 




 




 



 






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