鳴り響け、復活のソナタ


「では星野君。直接聞いてみましょう。」


「え・・・・。」


「深呼吸しながら、後ろ斜め45°を振り返ってみてください。」


「・・・・・・・・あ・・。」


「・・・・6割キープ、
おめでとうございます。」


振り返った視線の先、
目の前に横たわる彼らが立っていた。


2人とも、まだ自分が死んだ事の実感が沸いていないのか、

どこか困惑した表情を浮かべている気がする。


「私は坊主君に話を伺います。」


「分かりました。じゃあ僕は茶髪君で。」



豊川さんが彼らに向かって手招きをした・・瞬間、

さっきまで50mほど離れた距離に立っていた彼らが、あっという間に僕達の真ん前へ移動する。



「セイズ署刑事課の豊川と申します。」
「同じく、星野です。」


『柄本です・・。』

『・・・矢地・・。すげーなあんた達。
俺らの事が視えるのか?』


「柄本君、私と一緒にこちらへ。」

「じゃあ矢地君。
僕と向こう行きましょうか。」


< 63 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop