鳴り響け、復活のソナタ
「では星野君。直接聞いてみましょう。」
「え・・・・。」
「深呼吸しながら、後ろ斜め45°を振り返ってみてください。」
「・・・・・・・・あ・・。」
「・・・・6割キープ、
おめでとうございます。」
振り返った視線の先、
目の前に横たわる彼らが立っていた。
2人とも、まだ自分が死んだ事の実感が沸いていないのか、
どこか困惑した表情を浮かべている気がする。
「私は坊主君に話を伺います。」
「分かりました。じゃあ僕は茶髪君で。」
豊川さんが彼らに向かって手招きをした・・瞬間、
さっきまで50mほど離れた距離に立っていた彼らが、あっという間に僕達の真ん前へ移動する。
「セイズ署刑事課の豊川と申します。」
「同じく、星野です。」
『柄本です・・。』
『・・・矢地・・。すげーなあんた達。
俺らの事が視えるのか?』
「柄本君、私と一緒にこちらへ。」
「じゃあ矢地君。
僕と向こう行きましょうか。」