鳴り響け、復活のソナタ


茶髪君の証言を聞く限り、
襲われた順番は茶髪君⇒坊主君。

と言うことは、坊主君のほうが犯人の顔などを見る時間があったはず。


犯人の特徴については、豊川さんの聞き込みのほうが有効になりそうかな。


「あ、戻ってきた。」


豊川さんも話を聞き終わったようで、茶髪君も坊主君も一旦視えなくなっていた。





「どうでしたか星野君。」


「はい、幾つか証言が取れました。」


「君は優しい子ですね。」


「・・?」


「あの茶髪君には・・生きてる間に歳上に対する敬語を教育したかったですね。」


「あぁ~それなら別に僕は全く気になりませんので。」


「さてと・・では確認しましょうか。」


「はい。いきなり後ろから布のような物で覆われ、意識を失ったそうです。」


「どうやらこれは事実と考えて良さそうですね。

坊主君も、

『茶髪君がいきなり襲われて、何が起こったか分からずその場で硬直してしまった』

と話してくれました。」


「あとで長くんにも共有しましょう。

口から血は出てなかったけど、
中毒死の可能性が濃厚となりましたね。」

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