鳴り響け、復活のソナタ
第6章
第6章
霊視刑事 星野ヨシヒト
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「心不全・・?」
「あくまで、“のようなもの”
って注釈がつくっすけどね。」
目撃者や、被害者たちへ恨みを持つ人物がいないか?
今朝の捜査会議で、まずは関本主任から皆へ聞き込みの号令が出た。
ただ気になったのは被害者の死因について。
今朝配られた鑑識資料には、
“所見”の欄はまだ空白になっていた。
「ヨシト君、グロイの大丈夫?」
「うん問題無い。」
鑑識班 長くんの作業場を訪れると、
何枚もの解剖写真を見せてくれた。
「まず目についたのがこの肺。
うっ血してたんすよ。」
「・・・・・。」
「そしてもう1つ、こっちの写真。
臓器に水が溜まってた。」
「これはつまりどういう・・?」
「心臓の機能が低下して、
体全体に血液が送り出せていないと、こうやって肺や他の臓器に影響が出るんすよ。
心不全の症例とかなり酷似してるっすね。」