鳴り響け、復活のソナタ


「親父が教えてくれました。

【地下鉄サリン】の時の被害者と似てるって。」


「!?・・あのオウム真理教の・・。」


「ヨシト君。彼らは誰かに恨まれて殺されたんすかね?

もしかしたら、
“たまたま”被害に遭った・・

なんか・・オレのキャラに合わないけど、すごくイヤな予感がする。」


「まさか・・【実験台】・・・?」


「ちょっとオレは、“神経ガス”に殺られたセンから色々調べてみるっす。

だからヨシト君とテツさんは、何でも良いから被害者から証言取れたら教えて!」


「うん分かった。それじゃあまた。」




被害者2人のうち、どちらかが嘘をついていると判明した以上、

長くんにも、一言も彼らが教えてくれた事を共有していなかった。


だけど、あの茶髪君の“いきなり口元に布を覆われた”と証言した点を信じると、

長くんの悪い予感も、
あながち間違っていない。


もし、茶髪君や坊主君を狙った犯行では無いとしたら・・

もし、今回の殺人が犯人にとって“通過点”だったとしたら・・

もし、今回犯人が使った殺しの手段が、サリンのような毒ガスだったとしたら・・


「・・・・・・・・・・・・・。」


早く犯人を捕まえないと・・!

もしかしたら・・犯人は【テロ】を企てているかもしれない・・!


















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