鳴り響け、復活のソナタ
「・・分かった。俺も努力しよう。」
「ゴリよ、1つだけ守れ。
安易に下ネタに走るな。
水着も絶対に着せるな。
水着以前に肌の露出はさせるな。
スケバンみたいな長いスカートに、首元までびっちりボタン留めたシャツで出演させろ。」
「・・それも“逆”の発想か?」
「ウハハ!何でもさらけ出したところで二番煎じだ。
焦らせ。焦らして勿体ぶらせろ。
“この子達を生で観てみたい”
と意欲を高めさせれば、
年に2回しか行わないライブのプレミア感は上がる。
毎日公演してるその辺のアイドルなんかより、低コストで楽に稼げるぜぃ?」
「まぁ確かに俺達のような素人・・ライブ会場を押さえるだけでも大変だからな。
音楽業界に関しては顔も効かないし。」
「安心しろ。
ダンスの先生も、
ボイストレーニングの先生も、
曲を作ってくれる先生も、
詞をつけてくれる先生とも、
話はつけてあるぜぃ?」
「いつの間に・・・・。
どこの人脈から辿ったんだ?」
「ウハハ!前にも言ったじゃねぇか?
俺達には素晴らしい人脈があるってな。」
「・・・・・・・・・・・!!?
・・フッ・・正気かイッセイ?」
「ウハハ。秋元康と、奴が率いる各方面のプロフェッショナル集団には誰も勝てねぇ。
だったら俺が作るアイドルはこれで勝負する。」
「・・発想がお前らしくて、ホントにAKBや乃木坂の子達とも張り合える気がしてきたよ。」