セジョウ
「うーん、どうだろう」
わたしはあごに手を当てて考える。
重いっていっても、程度による気がする。
軽すぎたらチャラく見えるだろうし
重すぎたら怖く感じる。
あと、人にもよるかもしれない。
重いくらいがいい女の子だって
たくさんいるし。
だけど友達みたいにフラットな関係性を
好む子もいる。
言い方は悪いけど、結局は運なのかもしれない。
自分自身の注ぐ精一杯の愛情を、自分の思ったとおりに受け取ってくれる人と出会うのは、意外と難しい。
それに、恥ずかしいことに恋愛経験があまりないわたしは、名言じみた言葉は思いつかない。